安曇野ちひろ美術館

安曇野ちひろ美術館

2025年 夏休み
祖父母のいる長野へ。

安曇野ちひろ美術館。

設計は内藤廣建築設計事務所(1997年)

小さい頃から冬と夏には毎年
家族で長野県千曲市にある祖父母の家に行っていました。
地元の三重県から車で片道4時間、
この安曇野の景色を見ると、祖父母の家まであと少し!と気持ちが嬉しくなったのをよく覚えています。

安曇野ちひろ美術館は大きな公園の中にあって
後ろには北アルプスの山々。
自分にとっての「信州」の景色が見渡せる場所で
なんだかとてもしっくりくる場所です。

安曇野ちひろ美術館は
何度も来ていますが、来るたびに
あぁ、やっぱりいいなぁと思う建築です。

中の家具は中村好文さん。
椅子やテーブルはもちろん、
展示のフレームの細部にまで手がかけられていて、
家具がつくりだす雰囲気がいわさきちひろの世界と一体となっていることに本当に感動します。

中村さんの家具を一度に見れるとても贅沢な場所だと思います。

カラマツを使ったシンプルな架構

内藤廣建築設計事務所さんの自費出版で
この安曇野ちひろ美術館の記録集があります。

初めてここを訪れた時にショップでパラパラと見て買わずに帰りましたが、
その後買っておけばよかった…と後悔しました。
それ以降行った時はもう置いていなく…

どうしても諦めきれず
今回、古本を取り寄せ、深めるように読みました。


その中に家具についての一節がありました。

彼(中村好文さん)から突然手紙をもらいました。
現場の前をよく通る、ここの建物の家具に関わりたいとの丁重な申し入れがあり、全てを託すことにしました。

そんなきっかけだったことに、少し驚きです。
当時の空気をすこし感じられたようで、うれしくなりました。