永田木材さん

永田木材さん

静岡県浜松市の永田木材さんに伺いました。

地元の天竜杉・ヒノキを扱う製材所 永田木材さん。

製材所は、木造住宅に使う木を
原木から必要な形に加工する作業を担っているところです。

山から切られてきた原木



木は山から切った後、
木の中の水分を抜く為にぐっと乾燥させる工程があるのだけど、

永田木材さんは
5〜7年かけてじっくり天日で乾燥させる「天然乾燥」にこだわっています。

一般には、機械に入れて高温で強制的に乾燥させる「人工乾燥」がほとんど。
天然乾燥されている木材は約1割と言われています。

乾燥5年目くらい。表面はグレーに


何が違うのか…それは匂い…!
ふんわりよい香りが家を建てたあとも続くのです。

手間ひまをかけたものは
なかなか流通ルートには乗りにくい…
たくさん生産はできないけれど、
それを求める方のために。
これからの山のために意味のあるものを。
と尽力されています。

永田さんの熱い思いに触れて
気持ちいっぱいになって帰ってきました。

天然乾燥、人工乾燥にかかわらず、
家の木がどこから、どんな風にきているのか、ぜひ見て知って欲しい!(わたしもできるだけ知っておきたい!)

こうした生産に関わる方と
クライアント(建主)を繋げるのは
設計者の役目であるなあ、と思ったのでした。

出荷前。必要な寸法に削り出したもの